火曜の夜にこんばんは。
テキストラヂオtadaimaFMパーソナリティの三木です。
今週のコンテンツ
📻 MAIN TOPIC:パパが育休取得すると立ちふさがるだろう4つの壁たち
🎁 付録:10月の付録の受け取り方
📻 編集後記
📻 MAIN TOPIC:パパが育休取得すると立ちふさがるだろう4つの壁たち
先週は男性育休講座を3回も行ってきました。 育児介護休業法の改正が行われ、いま自治体や企業で男性育休の研修が行われるようになっているようです。
この流れによって、どんどん男性の育休取得率は上がっていくでしょう。 あと何年かすれば「夫婦で育休」が当たり前の社会になるのだと思います。
とても喜ばしいことである一方、ただ「男性も育休取ればいいよ!」と言ってる場合ではありません。 「育休取得のリスク」をしっかりと知ることは大事なのです。
それこそ、これまで女性がぶつかり続けてきた「育休の壁」は、そのまま男性の前にも立ちふさがる可能性があります。育休のパイセンである女性の戦いを知ることは、パパたちに勇気を与えてくれるでしょう。
▶ 男性が育休取得すると立ちふさがるだろう壁たち
ただ育休を取って育児するだけで、そんな大げさな壁なんてものがあるの?? と、思う人もいるかもしれませんが…あるんです…!
では、いくつか紹介していきましょう。 まずはこれまで育休パイセンである女性の前に立ちふさがり、今もまだ奮闘中である育休の壁。
◎マミートラック(パピートラック)
◎長期休暇による社会との隔絶
もちろんこの2つだけではありませんが、大きなところでまとめると、この2つは大変な壁です。
【マミートラックとは】
「産休・育休から復帰した女性が比較的責任の軽い仕事の担当になる、昇進・出世コースから外れるといった状況になることを指す。」
※ 参照:「マミートラック」の意味とは? 退職やモチベーション低下を防ぐための対策も解説@HRプロ
と、言うことで。つまり出世コースから外されてしまうことです。もちろん両立を考えて、自ら望んで勤務を変えてもらうケースもありますが、バリバリやりたくても、その機会が与えてもらえないという状況もよくあるようです。
【長期休暇による社会との隔絶とは】
育休も1週間や2週間なら「社会との隔絶感」はそこまで感じないかもしれません。ですが、これから育休を取得しようというパパは数ヶ月から1年という長期で検討している人も増えているようです。
ちょっと母数は少ないですが、株式会社クリエイティブバンクが行った「男性の育児休業取得」に関する調査では、こんな結果が出ています。
夫に1年以上の育休を望む妻も多いようです。
いずれにせよ、休みが長期化するほど、社会から取り残された感覚になりやすいこと。そして「社会復帰できるのかな?」と不安にかられるようになる、というのはよく聞く話です。
では、つぎに男性ならではの壁はどんなものがあるでしょうか? それが以下の2つです。
◎トクシック・マスキュリニティ(有害な男性性)
◎父親支援の少なさ
【トクシック・マスキュリニティ(有害な男性性)】
トクシック・マスキュリニティ。講演会で何回口にしても、必ず噛んでしまうという魔のワードです。
絶対うまく発音できない…。
あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、これは「男らしさの壁」と言えるかもしれません。
どんな意味かと言うと。
「Toxic masculinity(トクシック・マスキュリニティ)」または「有害な男らしさ(男性性)」とは、伝統的に「男はこう振る舞うべき」とされる行動規範のうち、負の側面があるとされるもののこと。
※参照:Toxic masculinity(有害な男らしさ)とは・意味
ちょっと難しそうですが、「子どもが生まれたんだから、がんばって稼がなくちゃ!」とか「泣き言なんて言わずに耐えなくちゃ」「『この程度のことで』と本音を言えない」なんてことが(一例として)上げられます。
僕自身「稼ぎ手」としてプレッシャーと責任を感じながら「つらいな」と思うこともありました。
また、最近のパパは「仕事も育児も」と考えている人が多いため、その重圧に耐えきれないというケースもよく聞きます。
【父親支援の少なさ】
社会には「ママコミュニティ」はたくさんあります。
同じような悩みを抱えている人同士が支えあったり、課題を共有しあったり。
ですがパパコミュニティってほとんどありません。
それに、パパコミュニティでも意外と「泣き言を言う」のってハードルが高かったりする。
コミュニティだけに限らず、男女共同参画や子育て支援の窓口に男性が相談に来るケースは少ないという話も、担当者さんからよく聞きます。
つまり、男性は泣き言を吐き出しにくいメンタリティと、吐き出しにくい社会構造でプレッシャーを抱え込みがちです。
まとめると、男性が育休を取得するようになると以下の4つの壁が立ちふさがることが考えられます。
◎マミートラック(パピートラック)
◎長期休暇による社会との隔絶
◎トクシック・マスキュリニティ(有害な男性性)
◎父親支援の少なさ
こうした壁は、まず「知っていること」が乗り越える力になります。
知らないうちにぶつかって、何がなんだかわからないまま苦しんでしまうのが一番怖い。
今後、メルマガやブログなどで、こうした問題との向き合い方などを少しずつ調べていこうと思っています。
なぜなら、これは当事者パパだけの問題ではないから。 学ぶことで、当事者のパパやママだけじゃなく、周りの人だって生きやすくなるはずです。
ぜひ楽しみにしていてください!
ちょっと長くなってしまいました…。 最後までお読みいただきありがとうございます!
では、また。
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📻 編集後記
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次回からは、ちょこっとだけリニューアルしてお届けとなります。 これからもどうぞよろしくお願いします!!!
今回の記事を読んでの感想やご意見、または聞いてみたいテーマなどあればどしどしお便りお待ちしてます。
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では、また来週をお楽しみに!
三木智有