この春、新生活に向けて思い切って模様替えをしたい!
そんなご家庭に向けて、実際のビフォア・アフターを見ながら模様替えのコツをお伝えしていきます。
この記事では、
■ 物置化してしまったお部屋の使い方
■ 子どもの成長に合わせた部屋使いの方法
■ リビング家具配置のコツ
をご紹介します!!
モヨウ替えでどんな課題を解決するの?
今回模様替えするのはM様邸。
小学1年生と年中さんのお子様がいらっしゃる4人ご家族です。
■ M様家:ご夫婦・お姉ちゃん(小学1年)・弟くん(年中さん)
■ 課題
・3帖洋室が物置状態になっているため上手に活用したい
・寝室で家族4人眠るのが大変になってきた
・みんなが眠った後に夫が帰ってきて、寝室にクロゼットがあるため洋室2の方に置きっぱなしになりがち
・勉強道具の管理ができるようにしてあげたい
この課題に応えるべく行ったのが、このような模様替え! まずは図面でご覧ください。
※ 図面は赤色の家具が元々お持ちの家具で、青色の家具が新規ご提案の家具になります。では、ポイントを踏まえながらどうやってモヨウ替えをしていったのか見てみましょう。
図面だけだとイメージし辛いと思うので、実際のポイントをご紹介していきます!!
物置化してしまったお部屋の使い方
最初のポイントは3畳の洋室の使い方。
洋室の使い方で、多いのが「書斎」にするというケース。
在宅で仕事することが多いなどで、ちゃんと活用するならいいのですが「空いてるからなんとなく書斎にした洋室」ってそれっぽいだけでほとんど使われないことが多いです。
なので、特別に「書斎がほしい」という要望がないのなら家族にとってもっと利用頻度の高い使い方ができないかを模索します。
さて、M様邸の場合。
・寝室で家族4人眠るのが大変になってきた
・みんなが眠った後に夫が帰ってきて、寝室にクロゼットがあるため洋室2の方に置きっぱなしになりがち
という課題があったため。
● 寝室のクロゼット収納 → 処分 → ベッドを追加して4人で広々眠れる寝室に!
● 3畳洋室 → ファミリークロゼットに → 帰宅時にみんなが眠っていても気兼ねなく着替えを片付けられる!
としました。
ファミリークロゼットにすることのメリットは他にも。
● 洗濯をしまう動線がスッキリする
● 部屋の利用頻度が上がり、有効活用できる
● ただ広い収納部屋じゃなく、大きな鏡を置いたりしてコーディネートルームに昇格する
など。とても便利でおすすめです!
子どもの成長に合わせた部屋使いの方法
お子さんの年齢的に、子ども部屋をどうしようか、というのもポイントです。
数年したら子どもたちだけで自立して眠るようになりそう。
さらに家でも勉強がしやすいように学用品を整えたり、自分たちだけで身支度ができるように練習もしていきたい。
だけどいますぐに子どもたちにそれぞれお部屋をつくる、ってフェーズでもないし、それぞれにお部屋をつくってあげるのもむつかしい。
ここらへんの子ども部屋どうする問題は正解があるわけじゃないので、お客様とじっくりお話をしながら方向性を決めていきます。
その結果。
和室を子ども部屋にできるようにしていこう、ということに。
今回のモヨウ替えでは、3年後くらいに子ども部屋にスムーズに移行していけるためのキッズスペースづくり、を和室に施しました。
お子さんたちがひとり寝をするようになったら、ロフトベッドを置いて子ども部屋に。
それまでは、のびのびと遊び回れるキッズスペースとして部屋を開放します。このときに大切なポイントがふたつあります。
① 大人の物を置いて、物置を兼用させない
② 子どもの衣類はキッズルームに移動して、自分で身支度練習ができるように整えてあげる
空間を空けておくと「もったいない」という気持ちが働いて、ダンボールや棚を置いてしまいがち。
でも、それはダメ。
自分の部屋に他人の物があると、そこが自分のスペースだという自覚が芽生えません。
なので心を鬼にして、キッズスペースには子どもの物だけを置くようにしましょう。
そして、将来この部屋を子ども部屋にするのなら。
ここで生活のリズムをつかめるような空間にしてあげます。たとえば身支度ができるようにしてあげる。
そのために押入れも、子どもが自分で着替えの練習ができるようにしてあげるといいでしょう。
リビング家具配置のコツ
さいごにリビング・ダイニング。
M様は基本的に物も少なく、どのお部屋もスッキリと片付いていました。それはLDも同じで、写真を見たときに「このままでも素敵だよな」と思ったほど。
それでも、このお部屋をもっと開放感があるように配置することはできる。それは、M様邸だけに限らず多くの家で使える家具配置のコツ。
それは、視線の通り道をつくってあげること。
部屋に入ったときに、障害物がなくスッと視線が窓まで抜けると、部屋に開放感が生まれます。
これは、いま持っている家具を少し動かすだけで開放感を生み出すことができるかもしれないので、部屋に圧迫感を感じている方は視線が抜けているかどうか、視線の先に障害物がないかどうかをチェックしてみてください。
ただ、M様邸にはただ家具を動かせばいい、というだけでない課題がありました。それが備え付けのヒーターです。
左手の壁に描いてある茶色い四角。これが壁に取り付けされているヒーター。これはもう動かすこともできないし、取り外すこともできない。
でも、M様はこのヒーターを使っていないとのことだったのでもはや障害物になっていました。(ちなみにこのヒーターは各部屋にあり、家具配置を考える上でとても難しかった)
つまり、M様はこのヒーターを隠す目的もあり、ソファを左側に置いていたのです。
そこでテレビボードを工夫して、このヒーターを隠してしまうことに。
1センチからオーダーサイズで作ってくれるコ型カウンター。これをつかってヒーターを囲いつつテレビボードにしてしまいました。
https://item.rakuten.co.jp/arne-interior/5555a00001/#テレビボードはもちろん、ベンチにもデスクにも棚にもなるコ型カウンター。かゆいところに手が届くオーダーサイズで作ってくれるショップはまれなので、重宝しています。
さて日々、色々なご家庭のモヨウ替えのご相談にのっているのですがやっぱりお客様からの声がなによりも励みになります。
そしてこんなうれしいコメントをいただき、
ぜひお部屋のビフォア・アフターでお部屋づくりのコツについて書かせて欲しいとお願いしました。
こころよくお受けしてくださったM様。本当にありがとうございます!
お部屋が変わると、暮らしぶりがガラッと変わります。
この春の模様替えに、ぜひ参考にしてください!