片付けの奥にあるもの
今日はクライアントさんのお宅で片付け指導を行ってきた。
片付けが苦手である以上に、彼らは色々な問題を抱えている。
個人的な悩み、家庭の事情、仕事での問題。
いずれにせよ、それぞれが抱えた様々な問題やストレス。
その問題やストレスは色々な形となって、その人に影響を与える。
肉体的にダウンする人。
精神的にダウンする人。
対人関係をうまく出来なくなってしまう人。
そんな、形の一つに「片付けが出来ない」と言うモノがある。
当然、人間は楽をしたい気持ちが強い。
すなわち、強いストレスを抱えていたりして自分に余裕がなくなれば、その行動の範囲が狭くなってくる。
その狭くなるなり方はとても極端なもので、中には一度座った場所から動けなくなる、動きたくなくなる、と言った形で表れる。
そして、その自分の行動に対しては様々な言い訳がある。
「疲れてるから」
「ここに置いておくとすぐに使えるから」
「しまうのが面倒くさいから」
どれも、一度くらいは身に覚えのある言い訳だと思う。
でも、この言い訳のスパイラルはある程度の所で、立ち切らないと、それが「片付けられない」と言う現象になる。
ポストから取って来た郵便物が、キッチンのテーブルの上にたまる。
脱いだ服がソファや床に脱ぎっぱなしになる。
リモコンは使った場所に常に置きっぱなしになる。
こうした現象が積み重なる事で、遂には「片付ける事が出来ない」部屋が出来上がる。
そういった部屋は一昼一夜で出来あがるのではない。少しずつ、作られて行くのだ。
「楽をしたいから」
「余裕がないから」
片付け何てしていられない。優先順位が低い、自分の家環境。
それは、様々な社会問題の裏に隠れた、一つの事象なのだと思う。
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